二十四節気「啓蟄(けいちつ)」
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
秋に戸を閉じ、春に戸を開ける。「蟄虫啓戸」そのままの生きものといえば、アリ。「蟻穴を出づ」も春の季語です。私は毎年、最初のアリを見つけると思わず笑みがこぼれ、その生き生きとした動きにしばし見入ります。黄色のミモザの花が咲き、シジュウカラの「ツツピー、ツツピー」という高らかなさえずりが始まります。啓蟄の期間は小さな虫だけでなく、いきもの全体や、そのつながりに目を向けてみてください。
| 日付 | 七十二候 | コラム |
| 3月6日〜10日頃 | 第七候 蟄虫啓戸 (すごもりむしとをひらく) | |
| 3月11日~15日頃 | 第八候 桃始笑 (ももはじめてさく) | |
| 3月16日~20日頃 | 第九候 菜虫化蝶 (なむしちょうとなる) |
二十四節気「春分(しゅんぶん)」
日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
春は寒気と陽気を交互に繰り返し、富士山の裾野のようにいつまでも寒さが長い尾を引きますが、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、彼岸をすぎると陽気が勝って、春らしさが一気に増してきます。陽気の強い日に桜が一斉に咲き始めますが、そのあとに寒の戻りで冷え込む日もあり、風も吹き、雨も降るので、「花冷え」、「花曇り」、「花吹雪」、「花の雨」などの季語があります。
| 日付 | 七十二候 | コラム |
| 3月21日〜25日頃 | 第十候 雀始巣 (すずめはじめてすくう) | |
| 3月26日~30日頃 | 第十一候 桜始開 (さくらはじめてひらく) | |
| 3月31日~4月4日頃 | 第十二候 雷乃発声 (かみなりすなわちこえをはっす) |